2020年10月10日

下記の4つを期待して、中華Android DVRを購入しました。

  1. ドライブレコーダー機能
  2. バックカメラ機能
  3. OBD-II 情報の表示
  4. GPSのTrackログ

下記は、商品のレビューと設定の記録です。

注文商品

aliexpressには、同じ商品と思える下記のAndroid DVRがたくさん掲載されていてどこで購入するか迷いました。
同じような商品で、Phisung Z66、Bluavido 12、JUNSUN A930 があるようです。

Q98EK-022

説明文が詳細だった理由で下記タイトルの商品を選びました。

Anfilite 10 "4 グラムadas車dashcamアンドロイド 8.1 wifi dvrカメラfhd 1080 1080pダッシュカム2 + 32 グラムgpsナビゲータ駐車モニター
4G 6m Back Camera,No TF Card 11,894円
型番 Q98EK 電圧5 V、消費電流1-1,5A

8月21日に注文し、10月5日に到着しました。46日目に到着。約1ヶ月半かかりました。
注文画面では、13-20日で到着となっていて、四国旅行に間に合うと思っていましたが、それまでに届かず、コロナの時期でもあり、のんびり待ちました。
10月5日に郵便配達人が届けてくれました。

Q98EK-000

製品仕様

Processorand memory
Processor
SpreadtrumSL8541E,quad-core,Cortex-A53@1.4GHz
Mali820@680MHz
OS Android 8.1
DDR 2GB LPDDRV
EMMC Flash 32GB or 16GB optional
Hardwarepart
Front Camera FHD 1080P
Rear Camera AHD rear camera
Full touchscreen 7.0/9.66 /11.66/11.88 Options
Video format recorded TS/MP4
WIFI Support
Bluetooth Support
2G, 3G, 4GFrequency FDD LTE: Support 1800/2100mhz
WCDMA: Support900/2100Mhz
GSM: Support900/1800mhz
G-SENSOR Support
Voice recording Support
GPS navigation Support
FM transmitter Support
Photo Capture Support
Full screen rear camera image for parking Support
Softwarepart
Video recorder & navigation High definition DVR
Bluetooth hands free and music Connection with smartphone for music playing or hands free calling
4G and hotspot Sharing hot spot to any device needed
Full screen Full screen display +
display & ADAS ADAS safe warning system
Language Multilanguage supported
Loop recording 1 minute, 3 minutes, 5minutes
Voice recording Default setting is on, can switch off if not needed
Time, latitude &longitude water print Time, latitude and longitude water print on the video

初めての起動

部屋で設定するため、スマホ用のAC100・5VのACアダプターからmini USB2.0 Type-Bケーブルを接続して起動しました。

リモート操作

車載電源

Android DVRの電源コードは、本体側はMiniUSB、車両接続用として、常時電源、アクセサリー電源、アースの3つの線が出ています。常時電源とアクセサリー電源の先はヒューズが付いています。

  1. 常時電源(BTT)は、ヒューズボックスの15A RADIO DOMEのヒューズを抜いて差し替えました。最初、15A HORN HAZARDを使いましたが、プラスマイナスの向きが合わないため変更しました。
  2. アクセサリー電源は(ACC)は、ヒューズを切り取り、ギボシ端子を付けて、カーオーディオのハーネスのACCに接続しました。
  3. アースは、ボディアースしました。

 ヒューズボックスから電源を取るには注意が必要です。https://car-accessory-news.com/drive-reoeder-3sin/ から引用します。

バックカメラの取付

  1. ツインの後ろのナンバープレートを外すと弁で塞がれた空気穴が見つかりました。弁はペラペラのものなのでそこを通してケーブルを車内に引き込みました。
  2. バックカメラの取付は、バックカメラに付属のネジでバンパーにネジ止めしました。キリを使うこともなくドライバーだけで取り付け出来ました。
  3. 上下の調整はカメラで出来ますが、左右は取り付け位置に左右されるので水平が取れるよう取り付けなければなりません。
  4. バックカメラのケーブルには、バック信号を取るケーブルがあります。
    1. ツインの運転席側のラゲッジスペースのパネルを開けると黒いビニールテープで巻かれた配線コードが見えます。
    2. テープを剥がすと数種のケーブルがあり、その中の赤色のケーブルからバック信号が取れます。長さに余裕がないため、配線コネクターを使うかなと思いましたが、配線コネクターは信用出来ないため、ケーブルを切断して圧着スリーブで線を継ぎ足して、バックカメラのケーブルと接続しました。
  5. これにより、ギアをバックに入れると、自動でバックカメラの映像が全画面で映るようになりました。
BackCamera.JPG
Q98EK-009.jpg

SDカードについて

SDカードは耐熱性のものを選ぶ必要があるようですが、普通のより数倍高くなります。候補は下記辺りです。

車内での動作

電源の課題

配線方法

 ______                 _________            ___________
|      | + --------- + |         |          |           |
| TWIN | + ----/---- A |CAB-DVR03|==========|Android DVR|
|______| - --------- - |_________|          |___________|

  1. ツインから出た常時電源をCAB-DVR03の常時電源ケーブルに接続します。
  2. ツインから出た常時電源をトグルスイッチに接続します。
  3. トグルスイッチの片方をCAB-DVR03のACCケーブルに接続します。
  4. ツイン側のACC電源は使いません。

| 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 |
|ON |ON |ON |ON |OFF|OFF|

動作

  1. トグルスイッチをオンにするとAndroid DVRが起動します。
  2. エンジンキーをオフにしても、Android DVRは起動したまま何も変わりません。
  3. トグルスイッチを切ると、Android DVRはシャットダウンの案内が出た後、シャットダウンします。
    1. もし、切り忘れても、車両バッテリーが12.6Vに低下すると電源カットされるはずです。

運用

  1. 乗車時にトグルスイッチをオンにします。
  2. コンビニに寄るなど、短い間のエンジンオフの場合は、そのままにします。
     バッテリーの負担を減らすため、Android DVRの電源スイッチを押して画面は消すようにします。
  3. 降車時に、トグルスイッチをオフにします。
    1. Android DVRは、シャットダウンの案内が出た後、シャットダウンします。
    2. 万が一、トグルスイッチを切り忘れても車両バッテリーが12.6Vに低下すると電源カットされるはずです。

追記 2023/1017

電圧が落ちても電源カットされず、バッテリーが何度か上がったため、CAB-DVR03を外し、本体付属のケーブルに戻しました。

本体の取り付け場所と配線

  1. ダッシュボードの上に設置します。
  2. 台座とは180度回転すると取り外しが出来ますが、回せる空間はツインにはないため、マジックテープを使って取付取り外しを行います。
  3. 配線は、スピーカーパネルを削った隙間から、電源、バックカメラ、GPSアンテナケーブルを取り出して接続しました。
  4. GPS配線は長すぎるため、ダッシュボードに取り付け後、一旦スピーカーパネルの隙間に落として余分なケーブルを隠しました。
  5. 3つのケーブルはスパイラルチューブでまとめました。

Q98EK-010

Q98EK-011

回転数、電圧等OBD-II 情報の表示

運転中は、タコメーター代わりに使おうと思っています。

Q98EK-008

ツインには、スイッチ付 Zappa ELM327 OBD2スキャンツール BLUETOOTH仕様(V1.5) を付けてあり、下記の手順でBluetoothで情報をAndroid DVRに飛ばして、回転数などを表示させました。

MacroDroid

MacroDroidを使ってOBD Driverの起動時に大画面表示にすれば、カメラ映像ボックスが消えるかと思い、行ってみました。

Android DVRでの操作

  1. Android 4.2 以上の場合、[開発者向けオプション] 画面はデフォルトで非表示になっています。表示するには、[設定] > [システム] > [デバイス情報] に移動して、開発者オプションを取得するまで、[ビルド番号]を何度もタップします。
  2. 前の画面に戻ると、下部に [開発者向けオプション] が表示されます。
    1. または、[設定] > [システム] > [デバイス情報] > [開発者向けオプション]
  3. [開発者向けオプション] の [USB デバッグ] を有効にします。
  4. [開発者向けオプション] の [Adb Root権限] を有効にします。パスワードは、2846

PCでの操作

  1. PCでadbを使う方法についてはネットに多くの記事があり、それに従いました。流れとしては
    1. Android SDK Platform Toolsをダウンロードして解凍します。
    2. platform-toolsディレクトリにパスを通します。

PCとAndroid DVRを接続しての操作

  1. PCとAndroid DVRをUSBケーブルで接続し、Android DVRの起動を待ちます。
    1. 当初、Androidが起動してもすぐに落ちてしまう現象がありました。ケーブルを変えると改善されました。
  2. MacroDroidで全画面表示する方法については、下記を参考にさせていただきました。
    MacroDroidの高度設定をroot不要で解放する方法! ADB hackでAndroidの自動化を強化しよう
    1. PCでコマンドプロントを開き、下記を打ち込みます。
      adb shell pm grant com.arlosoft.macrodroid android.permission.WRITE_SECURE_SETTINGS
      adb shell pm grant com.arlosoft.macrodroid android.permission.CHANGE_CONFIGURATION

結果

  1. Android DVRでMacroDroidで全画面表示するマクロを組んで実行したところ、画面右側の時速と時刻表示の部分がなくなり、カメラ映像ボックスが右端に寄るという結果となりました。
  2. そのままの状態が維持されるので、全画面表示を戻すマクロでデフォルトの画面に戻しました。
  3. 結論として、全画面表示では、カメラ映像ボックスを非表示にすることは出来ませんでした。

ランチャー

デフォルトは、QcHomeです。ネットにほとんど情報がありません。

Q98EK-015.jpg

QcHome01.JPG

QcHome02.JPG

ホームアプリ(ランチャー)

起動時

LAUNCHER01.jpg

カメラ映像ボックスを非表示

LAUNCHER02.jpg

ODB Driverを起動

ODBII-5.jpg

カメラ映像ボックスを表示

ODBII-4.jpg

GPSのTrackログ

走行ルートを記録したいのでアプリを探します。

スクリーンキャプチャ

このページを作るのに画面キャプチャする必要があり、いくつかアプリを試しました。結論として下記のアプリが最強でした。

Q98EK-012

時計

画面右側に日付、時刻が表示されますが、GPSとは同期せず、インターネットに接続しないと狂ったままです。

ファイルコピー

ドライブレコーダーのファイルをコピーする必要性は感じていませんが、GPSのログファイルやスクリーンレコーダーのファイルはコピーしてPCで使います。
そのため、Android DVRとiPhone間で、Wi-Fiでファイルのコピーを行う方法を考えました。
  1. まず、Android DVRとiPhoneを同じネットワークに接続します。私の場合はモバイルルーターに接続しました。
  2. Android DVRに下記のアプリをインストールします。
    1. FtpServer
    2. 起動して、設定画面でカスタムホームフォルダをルートに変更します。(デフォルトは、SDカード)
  3. iPhoneでは下記のアプリを使います。
    1. FEFile Explorer Pro

FMトランスミッター

本体からは音声が出ませんが、FMトランスミッター機能を使うと、カーオーディオでちゃんと音が出ました。アプリ名が日本語でFM発射となっているようです。

Q98EK-014

ディスプレイの表示切替

フロントカメラ映像 DVR

Q98EK-016

バックカメラ映像 DVR

Q98EK-017

フロントカメラ映像 全画面

09-1.jpg

バックカメラ映像 全画面

09-2.jpg

フロントカメラ映像とバックカメラ映像の同時表示

Q98EK-018

ドライブレコーダーの記録動画

ファイル名 20201024092112_front.ts 20201024092112_back.ts
ビデオ [MPEG2-TS(188)] 01E2 AVC_H.264 1280x720
 Unspecified Baseline@3.1 0.000fps 0.000kbps
[MPEG2-TS(188)] 01E1 AVC_H.264 1920x1080
 Unspecified Baseline@4.1 0.000fps 0.000kbps
オーディオ 01E1 [MPEG4-AAC AAC_LC] 8000Hz mono(C) 0.562kbps 9Byte
ファイルサイズ 399,702,476 225,868,652
更新日時 2020/10/24 9:24 2020/10/24 9:24
再生時間 03:00.0 03:00.0
その他の情報1 先頭packet [0000/PAT] / PMT 01E0 先頭packet [0000/PAT] / PMT 01E0
その他の情報2 Header skip 0Byte/余剰size 0Byte/総パケット数 2126077 Header skip 0Byte/余剰size 0Byte/総パケット数 1201429

まとめ

当初の目的である、ドライブレコーダー機能、バックカメラ機能、OBD-II 情報の表示、GPSのTrackログは達成しました。ただ、OBD-II情報の表示、GPSのTrackログは、手動操作になるため今後の課題は、下記の2点です。

  1. カメラ映像ボックスを非表示にする。
  2. Android起動時にマクロアプリを起動させる。

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